研修センタースタッフ2018-03-20T19:33:46+09:002018/03/20|お試し移住体験記, プロジェクト|
みなさんこんにちは。今回、花見山ハウスに1週間ほど滞在した大正大学地域創生学部2年星野洸太です。私は、花見山ハウスの近くにある『株式会社 農工房』で農業体験をするため、今回ここに滞在しました。南三陸町に来たのは、今回で何回目でしょう?(笑)初めて南三陸町に来たのは、大学1年生の夏休みです。それからかれこれ1年近く、事あるごとに南三陸町にきています。そんな中でも、花見山ハウスに滞在したのは初めてです。初めてのシェアハウスという事でドキドキもありましたが、とても楽しい時間でした。今回は、私が行った活動を書かせていただきます! 滞在期間:2月17日~23日 滞在型農業体験 私の出身は栃木県です。もともと短に畑はありましたが、農業を本格的に体験するのは今回が初めてです。「農業って大変っていうけど、どれくらい大変なんだろう。農業の実態が知りたい。」そんな好奇心で今回参加をしました。 南三陸町でも、ここ入谷(いりや)地区は内陸にある地域で、町内では唯一海のない地域です。中山間地域と言われ、地域全体で農業が盛んな地域です。1年間を通して、様々な作物が育てられていますが、私たちが体験したのは6月に収穫を迎える夏ネギの植え付け(「定植と言います」)です。秋頃からポットに種をまき、少し伸びてきた2月頃に畑に定植、収穫は6月頃。トータル8ヶ月ほどかかるそうです。 まず私たちが行ったのは、トラクターを使って畑を耕す事です。畑の土はサラサラ状態がベストです。硬い布団で寝ると背中が痛くなるのと同じで、やっぱり柔らかい方が良いと言えるでしょう!初めて乗るトラクターは、最初はおっかなびっくりですが、慣れてくると少しスピードをあげたりもできます。ただ、目印がはっきりしてないので、まっすぐ走らせるのは難しいです(汗)ここでしっかりと耕し、後をつける事がこの後の作業にとても重要になってきます。 その後、ポットに薬を巻き、今度はネギを植えるための畝(うね)を作ります。鍬(くわ)で1つ1つ?と思いきや、さすが現代。畝を立てるための機会があります。赤い機会が畝たて機。これを手で土の中を押すのですか、この機会が半端なく重たい(涙)土の中に入れるとバランスも悪く、最初は機械に体を持っていかれてしまいました。タイヤがついており勝手に進んでくれますが、一往復もすると息が上がってしまいました。次の日には、全身筋肉痛。 畝を立てた後は、いよいよネギを定植して生きます。通称「ひっぱりくん」で農家さんに愛されている機械を使います。ここに先ほどのポットをセッティングします。ポットの中には鎖状の中に一本一本ネギがあります。そのため、先端を引っ張ると、自動的にその後のネギも引っ張られる仕組み。この機械を使い、どんどん定植をして生きますが、ここからは体力&気力との闘い。1つのポットでも20m程しか伸びません。「1畝何mあるんだ…約50m近く…」という事で、何度もポットを入れ替えながら行います。2人で行うと早いのですが、これを1人でやると思うと大変です(汗) 全部50個ほど定植を行いました。筋肉痛を通り越して、もはや痛みも感じないほどです(笑) 感想 普段は、スーパーで買っているだけの野菜。時には、その野菜をダメにしてしまう事もあります。1つの野菜を作りまでに、ネギ一本だけでも8ヶ月もかかる。私たちは買っているだけですが、それまでにかかる時間、労力、お金は想像以上である事を初めて体験しました。また、今の農業の現状も実感しました。南三陸町だけでなく、50歳でも農家としては若い方です。もし今の農家さんが、作る事をやめてしまったら。私たちが普段食べている野菜はどうなるのでしょうか。たくさんの人が農家にならなくても、『いま食べているものに、もっと関心を持つ事』が大切だと思いました。 大変な事はたくさんあります。ただ、楽しい事もそれと同じくらいあります。作りながらたくさん話をして、家に招いてもらい一緒にご飯を食べたり!1人でやっている訳じゃないから、人との接点も次第に増えていきます。南三陸町にくると、地域で暮らしていることを実感します。一人一人の暮らしが、地域全体の営みの一部となっている感じがします。(もちろん、良し悪しはあると思います汗) 人を介して、畑を介して、食卓を介して人と接することができます。ぜひ、一度この地域でいろいろなことに体験・挑戦をしてみてほしいです! 花見山ハウスってこんなところでした 私たち以外にも、すでに住んでいる方が何人かいらっしゃいます。南三陸町で仕事をされていて、この花見山ハウスを拠点にたくさんの事に取り組んでいます。南三陸町以外、特に都市出身の方が多いです。なので、話をしていると「あー、それわかるー」ということがたくさんあります。特に印象深いのは「朝の地下鉄○○線の混み具合って半端ないですよね」っていう話です(笑) 各自の部屋があり、キッチン・洗濯機・リビングなどは共有です。お風呂やトイレなどは、部屋についています。 プライベート保たれながら、でも繋がっている関係が花見山ハウスな気がします。